とぷすけの書斎

障子を開けてみよ、外は広いぞ。

ボカロ文化の「再燃」について

椎名もた – 少女A YouTubeより

さて、少女Aが2億再生を突破したこの機会にボカロのお話でも書こうかと思った。

あまり少女Aに今回の主題である「再燃」というのを使うの憚られる気もするが、許していただきたい。

なぜ「再燃」なのか

別に、元々下火になってた?という方もいるかもしれない。けれども、私は再燃という言葉を使いたい。

2017年、ハチ(米津玄師)による楽曲「砂の惑星」がその年のマジカルミライのテーマソングであった。

何もない砂場飛び交う雷鳴
しょうもない音でかすれた生命
今後千年草も生えない 砂の惑星さ

こんな書き出しで始まる曲をマジミラに出したら炎上するも当然である。
が、この年の再生回数が最も多いボカロはこの曲であった。(その後、再生数はのび続け2021年にグッバイ宣言が出るまでyoutube上の総再生ランキングは1位である。)

極端に下火であったかというと微妙だが、「衰退期」なんて呼ばれていた。

2020年、ボカロブームへ

この話をするにあたって、次を見てほしい。

以下は一億再生を超えているボカロ曲である。

曲名ボカロP投稿日所要日数*1
グッバイ宣言Chinozo20/04/132年と105日
ECHOCRUSHER-P14/10/089年と334日
少女A椎名もた13/10/1711年と73日
愛して愛して愛してきくお15/03/0610年と28日
強風オールバックゆこぴ23/03/151年と248日
メズマライザーサツキ24/04/27204日
ラビットホールDECO*2723/05/192年と140日
テトリス柊マグネタイト24/11/081年と38日
KINGKanaria20/08/025年と403日
モニタリングDECO*2724/11/221年と53日
きゅうくらりんいよわ21/08/294年と220日
オーバーライド吉田夜世23/11/292年と174日
*1 所要日数は閏年を考慮していない。
参考:初音ミクWiki

2020年以降に公開したものが12曲中9曲を占めており、中でも目を引くのが「メズマライザー」の204日という記録だろう。

これらの楽曲はいずれも一億再生は2020年になってからであり、ボーカロイドという文化が世界的に十分に浸透した結果であるとも言えるだろう。

さらに、The VOCALOID Collection(ボカコレ)が2020年からスタートした。

リズムゲームとしてプロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミクも2020年にリリースされたゲームである。

様々な因子が重なり、ここまでの拡大を起こしたと言えだろう。

また、「ボカロを聞いて育った」層が大人へとなっていることも影響を与えているように感じる。

曲の多様化へ

2007年のメルトショックののち、初音ミクはキャラクターの枠組みを超えて歌い手へになった。

今現在のボカロはロック、ポップス、エレクトリック、Lo-Fi的楽曲と様々なジャンルの音楽を内包したものと言えるだろう。(それらが「合成音声」という枠組みで一つのジャンルを形成しているのはなんとも不思議でならない。)

さらに、重音テト(synthesizerV)など、「ヤマハのVOCALOID」ではないボカロが増えている。

これらは合成音声が機械学習やAIなどの最新技術によってさらに高いレベルに達したといえるだろう。

まとめ

ボカロという文化は世界的に盛り上がりを見せている。それらは技術の向上や世界的な広がりが要因として挙げることができる。歴史が積みあがってきた結果、再燃したといえ、当時砂の惑星を出したハチもこうなることを願い、あの曲を出したのかもしれない。

編集後記

この記事を書いている間にメズマライザーも2億再生を突破した。ボカロが音楽としての地位を確立しているように感じるし、これからもさらなる広がりを見せることを心から期待している。

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